「21世紀のバベルの塔を想像/創造しよう。」by　薄　俊也　Shunya Susuki

２１世紀のバベルの塔について

天にまで届くような斬新な２１世紀の塔を想像/創造してみましょう。

高さを想像/創造してください。いくらでも結構です。例：3000m、1km、50kmなど
建設場所を想像/創造してください。どこでも結構です。例：エジプト、ハワイ、月など
用途を想像/創造してください。なんでも結構です。例：展望塔、テレビ塔、ロケット発射塔など

各グループで製作した塔は下記の評価ルールで検証し合いますので、
それを念頭に入れて製作しましょう。

Ⅰ．評価のルール
　　（２段階方式）
①塔の高さ（実測）が高いほど、評価は高いものとする。
②塔の用途（使われ方）が、独創的なものほど、評価は高いものとする。

評価点の決め方
順番	1	2	3	4	5	順番の決め方
①高さの　　評価点	50	40	30	20	10	土台下からの塔天辺までの実際の高さ順
②用途の　　評価点	50	40	30	20	10	自分たち以外のグループへの投票順

①及び②の評価点の合計が最高の塔を「２１世紀のバベルの塔」とする。

Ⅱ．塔製作のルール
　（材料と道具）
（１）材料は、塔を製作するためのＡ３用紙一枚と土台を製作するための白表紙一枚のみ
（２）道具は、紙を切断するためのカッターとそれを接合するためのホッチキスのみ
（注：定規や鉛筆等の使用はOKです。）

（１）なぜ、Ａ３用紙たった一枚のみで塔を作るの？

　Ａ３用紙一枚とは、限られた資源や工費を表しています。すなわち、実社会における資源の有効的な活用と工費の節約等を模擬的に体験するためです。

（２）なぜ、セロテープや接着剤は使わずに、ホッチキスだけなの？

　ホッチキスが使える範囲は、腕の長さにより限られています。実際の施工現場もクレーンなど構造上の条件から施工できる範囲は限られます。ホッチキスを使うことで現場での施工の難しさを疑似的に体験してみましょう。

左の写真が製作例です。

解説
　A3用紙と比べ白表紙は強くて重い。したがって、塔を安定させるために白表紙を土台に使っています。白表紙は、正方形の土台を切り取ると余りがでます。その余りを2分割し、クロスさせた上に塔を載せています。これは、ホッチキスの作業範囲上の制約により、正方形の土台中央に塔を接合できないため、いったんクロス側に塔を固定し、そのクロスを正方形の四隅でとめています。

製作時間：約30分
高さ（実測）：80.5cm
想定高さ：10,000m
建設場所：福岡市の油山
名称：虹の塔
用途：下記の複合用途
上層部－霧を発生させ虹をつくります。
水不足のときには、雨雲を発生させます。また、天体観測や気象観測も行います。
中層部－集合住宅
低層部－業務・商業施設

戻る