2007年度福岡市職員作品展(福岡市本庁舎15階)より

円卓会議用TVカメラ遠隔操作システム
( Simple is Sustainable! )

by 薄 俊也 (Shunya Susuki)


国連ハビタットの都市連携担当として、昨年の8月1日(パート1)及び12月10日(パート2)の2回、アジア都市ジャーナリスト会議に係わった。アジア10都市から招待された記者10名の自由な意見を引き出すため、初の円卓会議(ラウンドテーブル)に挑戦。そして、「後ろ半円のパネリストの顔が、観客から見えない」という円卓会議の欠点を補うために、この自作のシステムを導入した。

円卓中央のTVカメラを、動力を使わず、円卓脇から釣り糸により操作すること(持続可能なシステム)で、前方スクリーンにパネリストを絶えず映し出した。この演出は、観客にパネリストとの距離を擬似的に縮める効果をもたらし、Face to Faceによる円卓会議の醍醐味を観客と共有することに成功した。

因みに費用であるが、本装置は実費で5千円。一方、円卓の外側からカメラ2台でパネリストを撮るという従来方式であると、見積もりでは、50万円。この装置を2回の会議で使用したことを考慮すると、

50万円/回×2回−0.5万円=100万円−0.5万円=99.5万円

すなわち、このシステムで、99.5万円の経費節減効果をもたらしたことになる。


参考にした事例:持続可能な揚水ポンプ(南アフリカのベストプラクティス)
BBC NEWS:http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/4461265.stm


子供たちが、大きなリングを回転させて遊んでいると、ポンプが地下水を汲み上げる。電気やガソリンを使わない水汲み、すなわち、持続可能なシステムのすばらしい実例である。私は、当初、電動のものを考えていたが、この話に触発されて手動にした。
(参照:「地球にやさしく!」:http://www.geocities.jp/shunya_susuki/my-work.htm

出展時の写真(福岡市本庁舎15階にて)
上の写真のパネル2段目と3段目(パート1・2の会議風景・座席配置図及び大型スクリーンに映し出されたパネリスト)

アジア都市ジャーナリスト会議パート1

「持続可能な都市生活」
アジアの都市連携を求めて

趣旨:
「持続可能な都市生活」についてアジア太平洋都市サミット参加都市のジャーナリスト及び福岡の首長・経済人・学識経験者を一堂に会し、自由な議論を交わし、質の高い相互関係の確立及び情報発信の機会を各都市に提供し、ひいては、アジア地域の都市連携に寄与する。

時:20078114001700

場:アクロス福岡4階国際会議場

会議:円卓会議(ラウンドテーブル)

参加人数:100名

使用言語:2カ国語(英語・日本語)

記者招聘都市 
上海、広州、大連、釜山、バンコク、ジャカルタ、ホーチミン、マニラ、イポー、シンガポール*順不同

アジア都市ジャーナリスト会議パート2

「環境との対話」
持続可能なアジアの都市づくりを目指して

趣旨:
持続可能な都市と環境に配慮した都市づくりの共存、地球温暖化を防ぐための排ガス削減・CO2削減、そして、そのためのアジア各都市の連携について、アジア10都市で発行されている新聞社の編集責任者が議論し、会議の最後には「アジア都市ジャーナリスト宣言」の採択を目指す。

日時:2007121013:0016:30

場所:福岡国際会議場5F国際会議室

会議:円卓会議(ラウンドテーブル)

参加人数:100名

使用言語:2カ国語(英語・日本語)

記者招聘都市 
上海、広州、大連、釜山、バンコク、ジャカルタ、ホーチミン、マニラ、クワラルンプール、シンガポール *順不同

展示したTVカメラの回転装置
展示した操作卓

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