3D-CGアニメーションによるエッシャーの「永遠に上りつづけられる階段」についての考察
福岡市役所eラーニング「CADしよう!」第8回教材(2003.2.24)より

2次元の世界 2次元の世界で3次元の事象を表現する場合の盲点 3次元の世界

 左の絵は、「永遠に上りつづけられる階段」がモチーフになっています。
 この階段が、永遠に上りつづけられるように見えるのは、透視図法(2次元の世界で3次元の事象を表わす手法)の盲点を利用しているからです。
 例えば、右のアニメーションの場合、静止時のアングル(盲点)でのみ、エッシャーの絵ような「永遠に上りつづけられる階段」が成立します。しかし、それは、この瞬間だけで、途中で切断された歪んだ階段が、この階段の正体であることがアニメーションにより判明します。
 3次元の事象を正確に把握すためには、いろいろなアングルで見る必要があるのです。

「上昇と下降」
by
エッシャー
(1960年)
3D-CGアニメーション
「永遠に上りつづけられる階段」のカラクリ
by
薄 俊也 (Shunya Susuki)

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