創作凧「空飛ぶ人魚」の製作過程について  薄 俊也(Shunya Susuki)
(1)設計図の作成

不要になった紙の裏等に思いついた凧の絵を描きます。
ある程度、凧の骨組み等がまとまってくれば終了。
それを、スキャナーでパソコンに取り込みます。
JW-CAD(フリーソフト)を使って形状を入力します。
入力できたら、主要な部位に寸法線を入れます。
(CADの縮尺を調整の上、寸法線の起点と終点を指定すれば、自動的に寸法が現れます。)
左図は、JW-CADで絵(正面図、側面図、構造図、ウロコ)を取り込み、寸法線等を入れているところのパソコン画面です。
(2)設計図の完成及び修正

寸法線がすべて打ち込まれると、左図のような設計図が完成します。
設計図には、凧の形状寸法が正確に描かれます。
それを、プリンターで紙に印刷します。
その寸法に合わせて、材料(角材、竹ひご、ビニール等)を加工します。

製作途中で、図面通りにいかない個所が出てくれば、修正をします。

今回は、人魚は腕を広げて飛ぶ形状でしたが、そうすると風の抵抗が大きくなるので、途中で腕を広げない形状に修正しています。
(3)骨組みの製作

設計図に合わせて、なるべく軽い材料を選定し加工します。

左の写真は、人魚の胴体部分に顔を取り付けた状態です。
頭は、風の抵抗が少なくなるように風通しの良い形状にしています。




(4)ビニール貼り

凧の主翼は、人魚の髪の部分ですので、左右対称に正確になるよう細心の注意を払いながら透明のビニールを貼り付けます。次に、白いビニールを胴体に貼り、最後に設計図に合わせて裁断した尾びれの白いビニール(筒状に加工し、表面には銀色に輝くホログラム紙をうろこ状に貼り付けたもの)と腕になるピンクの筒状ビニールを取り付けます。



(5)完成

下の写真は、完成した凧の写真です。
身長は、およそ2mです。
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