第1回「はじめに」で4カ国の音声データを聞いていただきましたが、どこの国の言葉が一番聞きづらいと感じられましたか。もう一度、以下の欄からその国の言葉をクリックして、真剣に聴き直してみてください。
いかがでしたか。前より聴こえるようになりましたか? |
「真剣に聴こうと思うほど聴こえなくなる」ように感じた方は、以下のトレーニングを試みられては如何でしょうか。 |
「真剣に聴こうと思うほど聴こえなくなる」現象の理由として、日本人(外国語の音声に慣れている方を除く)の場合、外国語を真剣に聴こうと思うほど脳の言語中枢にある日本語プログラムが敏感になり日本語以外の余分な音を排除しようとするからだ(私の仮説)と考えています。それは、いろんな音が氾濫している環境の中で、音によるストレスを緩和しようという自己防衛反応と考えれば納得できます。迷惑メールを自動的に受け付けないようにするプログラムと同じ機能です。逆に聴きやすいと感じる外国語の場合は、日本語の音声と共通するところが多く、排除される音声が少ないからだと推測できます。 |
そこで、この仮説に基づいて3年前から始めたのが、英語の音声を流した状態で寝るというトレーニングです。これは、日本語プログラムがダウンしている睡眠中に、REM(Rapid Eye Movement)状態、すなわち、夢を見るなど活動中の脳に日本語以外の音声を注入しようというものです。私は毎日続けていますが、じわじわと効いてくるという感じです。この睡眠時トレーニング(睡眠学習の一種)は日本語プログラムが確立していない赤ん坊が周りの音を聴いている状態に近似しており、赤ん坊の言葉を使い始めるまでの期間を考えると即効性は期待できないですが、その一方で、これを継続していれば赤ん坊のときのようにリスニング力は向上すると私は考えています。 |
<注意>
この方法を続けて、睡眠不足や体調が悪くなったとお感じになった場合は直ちに中止してください。 |
問題-2
音声データ(その3)を聴いて下の括弧を埋めてみてください。
This is ( ) friendly people, nature in abundance and a beautiful city by the sea. |
答え |
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この問題に挑戦されたときの感触を覚えておいてください。この感触をベースとして、次回からは起きている状態でのトレーニング方法をご紹介します。 |
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