eラーニング「英語リスニングの基礎トレ」
by 
薄 俊也 (Shunya Susuki)
第3回 2009.01.23 あるがままトレーニング

第2回の問題-2はいかがでしたか?
どんな感触でしたか?

?何度聴いても音声がもやもやした感じで苛立ちを覚えた。

?音声は聴こえているが、その英単語が思いつかなかった。
?括弧以外の英文が参考になって、音声は聴き取れた。
?この程度なら楽勝!

 ?と感じるのは、日本語プログラムが邪魔をしているからだ(私の仮説)と思います。

それでは、日本語プログラムに干渉されない「あるがままトレーニング」をご紹介します。

 このトレーニングは、耳を澄まして周囲の音をあるがままに聴くという訓練です。地下鉄、バスや事務所の内外などどこででも結構ですから、リラックスして日頃気に留めていない様々な音を以下の方法で聴いてください。前回の「睡眠時トレーニング」と違いCDプレーヤなどの機器類を一切使用しないので、いつでもどこででも気軽にできます。

あるがままトレーニングの方法

?まず、周囲の雑音を聴いてください。
?だんだんと遠くの音へと関心を広げてください。
?最後は、スーパーマンになった気分で遥か遠くの音を聴き取ろうと集中してください。

注意
最初のうちは、なるべく日本語が聞こえない場所を選んでください。
日本語が聞こえたら、それを避けて、雑音に集中してください。
気分が悪くなったら、すぐに中止してください。


問題-3
  
以下の3種類の音データを聴いて、それぞれどこの音かを下欄から選んでください。

音データ(その1)   音データ(その2)   音データ(その3)

地下鉄の列車内 バスの中 地下街
答え

 周囲の音で、例えば、空調などから発生する摩擦音は、「f」、「v」、「p」、「b」、「sh」、「th」等の子音のリスニングに最適と感じています。しかし、脳は、それらの音を雑音として無視している(私の仮説)ため、脳にはほとんど届いていません。「あるがままトレーニング」は、言葉ではないこれらの音を日本語プログラムに邪魔されることなく脳内に沁み込ませ、かつ、集中力を高める効果があると考えています。また、いろいろな音にあるががままに接するという姿勢(自然体)は、海外の方々とコミュニケーションをとる上で非常に大切なことと感じています。次回は、聴き取れた音声に意味付けする際のトレーニングをご紹介いたします。

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問題-3の答え
音データ(その1) 音データ(その2)  音データ(その3)
地下街 バスの中 地下鉄の列車内
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