eラーニング「英語リスニングの基礎トレ」
by 
薄 俊也 (Shunya Susuki)
第10回 2009.03.13 声を出してトレーニング(その4)

 第9回の声を出してトレーニング(その3)で最後まで行けなかった方は、
時間を見つけて途中で止めた音声データから再度挑戦してみてください。

最近、物忘れが多いな、とか、時間が速く過ぎるな、と思われる方はありませんか?
それは、脳が鈍くなっているためと私は考えています。


語学学習の方程式(私の仮説)

「覚える」>「忘れる」

「覚える」-「忘れる」=「覚えている」

語学学習には「覚えている」を増大させる必要があります。
そのためには「覚える」を大きくし、「忘れる」を小さくしなければなりません。

すなわち、
「脳の回転数を上げ、一定時間内の学習の質と量を向上させる」
ことが求められます。


そこで、脳トレで有名な川島隆太教授及び鹿野氏のトレーニング方法をご紹介します。


それでは、今回のトレーニングに入りますので、以下をクリックしてください。

トレーニング道場へ



川島教授及び鹿野氏のトレーニング方法は、いかがでしたか。

この方法は、脳の前頭前野を活性化し脳を鍛えるばかりでなく、
「英語回路」もつくることができ、かつ、老化に伴い脳の働きが衰える「認知症」の治療にも効果があるとのこと。

日本語訳付きの英文と音声CDさえあれば、どのような教材でも応用できるトレーニングです。
私は、この方法でCNN ENGLISH EXPRESS(朝日出版社)を教材に使っています。

 次回は、シャドーイングによるトレーニングをご紹介します。

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eラーニング「英語リスニングの基礎トレ」のトレーニング道場-声を出してトレーニング(その4)

「川島隆太教授のいちばん脳を鍛える「英語速音読」ドリル」(著者 川島隆太、鹿野晴夫)より

第1段階
以下の英語の文章(75語)を、時間をはかりながら、
発音のわからない単語は気にせず飛ばして、なるべく速く声を出して読んでください。
そして、読み終えた時間を記録してください。

 Fukuoka has a long association with Asian countries in terms of geography, history and economy. Making further use of this advantage, the city was the first in Japan to introduce the "Fukuoka-Asia Business Special Zone" and is working to create an environment that will attract Japanese and overseas companies. Momochi Seaside Park, including the Fukuoka Soft Research Park, is Japan's leading hub of information-related industries, hosting information and communications companies and research facilities from Japan and abroad.

第2段階
次に、下記の日本語の文章を、内容を理解しながら音読してください。

 福岡市は、地理的・歴史的・経済的にアジア各国・地域と強く結びついています。 その特性を生かし、福岡市は「福岡アジアビジネス特区」を全国に先駆けて導入し、国内外の企業が立地しやすい環境づくりを推進しています。 シーサイドももち地区は、「福岡ソフトリサーチパーク」を中心に、国内外の情報・通信関連の企業や研究開発機関が立地する日本でも屈指の情報関連産業の集積地です。

第3段階

次の音声データをクリックして、英語の文章を目で追いながら聴いてください。
第1段階でわからなかった単語の発音をここで確認してください。

音声データ(42秒)

聴き終わったら、音声データのスピードと同じ位の速さを意識して音読してください。

この作業(聴いて音読する)を3回繰り返してください。

注:音声データは、DVD「DISCOVER Fukuoka City」の英語リスニング教材141516です。

第4段階

時間をはかりながら、上の英語の文章を速く音読し、読み終えた時間を記録してください。

回数を増すごとに速くなるよう、音読を3回繰り返してください。

その際、最終目標はネイティブ・スピーカーの最速(200語/分:0.3秒/語)です。
今回の英語の文章は75語ですから、
75語×0.3秒/語=約23秒以内を目標に頑張ってください。

私の経験では、第2段階で描いたイメージを思い浮かべながら読むと速度が上がります。


参考

ネイティブ・スピーカーの最速(200語/分:0.3秒/語)とは?

TextAloud
のコンピュータ合成音で再現してみました。
音声データ(+4)をクリックしてみてください。
音声データ 時間(秒) 時間(秒)/単語
+4 23 0.30


第5段階
第3段階の音声データを、英語の文章を見ずに、聴いてください。
英語がゆっくり聴こえ、リスニング力が向上したことを実感してください。

第6段階
英語の文章を黙読してください。
後戻りすることなく黙読でき、リーディング力が向上したことを実感してください。

以上です。
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